ARP

TUTORIAL: CONNECTORS

2015.08.03

ARP ODYSSEYの各パラメーターとその活用方法について、当時の歴史を交えつつ解説します。今回は「CONNECTORS」についてです。
文:林田涼太(Iroha Studio)

CONNECOTORS_1

CONNECTORS

信号の入出力端子はリアパネルにまとめられています。

CV, GATE, TRIGはARP ODYSSEYをアナログ信号で動かしたり、ARP ODYSSEYのキーボードで弾いた演奏情報をアナログ信号で出すための端子です。音の高さを表すCVと音の長さを表すGATE(あるいはTRIG)の2種類の信号を1セットとして送受信することで、外部機器と演奏情報をやりとりできます。TRIGは複数の鍵盤を弾いたとき(スラー)にADSRのEGを再トリガーするための信号です。通常アナログ・シーケンサー等、外部と接続する場合にはCVとGATEだけでできます。

GATEとTRIGは同じ目的に使われるものですが、外部機器の仕様によって使い分ける必要があります。多くの場合、外部のアナログ・シーケンサーからの信号によって演奏させたい時にこの端子は使われます。

          
CONNECOTORS_2

オーディオのメイン出力は通常のフォーン・ケーブルのほか、キャノン・ケーブルが使える端子も付いています。これは業務用レベルで出力されるバランス仕様になっているため、ライブ・ステージなどでの使用時にもDI(ダイレクトボックス)なしにPAコンソールへ音を送ることができます。オーディオ入力端子もあり、外部のオーディオ信号をフィルターで加工するなんて使い方もできますが、隣にあるヘッドホン端子を短いケーブルでここに入れてやればフィードバックによる音作りも可能です。

PEDAL端子はアナログのCV信号を入力できるほか、オプションのボリュームペダルKORG VP-10を繋げばS/H MIXER OR PEDALの信号ラインがボリュームペダルでコントロールすることも可能です。

VCFにかければワウ的な効果、VCO2にかければ音程が変わりSYNCをONにしておけばPEDALで過激な音を出すことが可能になります。また、外部からのCV入力も可能で、シーケンサーに接続すれば音色を変えることが出来るようになります。

CONNECOTORS_3

USB端子ではPCとの接続によってMIDI信号のやりとりが可能です。ARP ODYSSEYの鍵盤をMIDIコントローラーとして使うこともできます。

またMIDI INからもMIDI信号を受けることができます。電源ボタンもリアパネルに配置されていますが、操作をしないまま4時間経過すると自動的に電源が切れるオート・パワー・オフ機能がついています。これは特定の鍵盤と電源スイッチのコンビネーションによってオフにすることもできるほか、同様の手法でMIDIの受信チャンネルを変更することもできるようになっています。

以上が、ARP ODYSSEYのシンセシスの構造となります。これを参考にあなたも是非ARP ODYSSEYで最高のサウンドを手に入れて下さい。