John Foxx風ツヤのあるシンセリード
ジョン・フォックスといえば初期Ultravoxのリーダーとして、脱退後はソロ活動で超絶なArp Odysseyのサウンド・メイキングを披露してくれたイギリスのシンセ貴公子です(初期から彼と仲の良かったロビン・サイモンとは去年一緒に新宿で飯を食いました)。ジョンのダークなシンセの世界観は今聞いても新鮮ですね。このリードはARP Odysseyの特徴的なツヤのあるリード音を表していて、僕が勝手に「全出し系」と読んでいる、多くのパラメーターを上げきったセッティングで作っています。オシレーターシンクの入った状態でRING MODの倍音やS&Hのミキサーから出る音で変調をかけてサチュレーションのようなツヤを出します。これは作り方としてビリー・カリーのソロの音と実は同じ系統なのですが、プレイの途中にTRANSPOSE 2 OCTAVES DOWNにスイッチを入れてVCO2のCOARSEをぐいっと上げてみるのがキモです。まるでARP Odysseyが叫んでいるかのようです。