ARP

Pete Townshend

INTERVIEW: Pete Townshend

2015.06.11

「ARP ODYSSEYのサウンドは、オリジナルARP Odysseyのサウンドに非常に、非常に近いものだ。その小ささにも驚いたよ。でもMIDI IN端子があるから、標準サイズの鍵盤でプレイすることもできる。言うまでもなく、MS-20の復刻がそうだったように、このARP ODYSSEYは素晴らしい楽器だよ。MS-20がシンセシスを学ぶのに最適だったようにね。ARP ODYSSEYのサウンドとコントローラーがどのような信号経路を持っているかは見れば分かるし、触ればそれがどのように動くのかを学ぶことができるだろう。私にとっては最高なのは、スライダーの動きがとても滑らかになっていることだ。非常に細かなコントロールも容易にすることができる…これは輝くところだ。

私はOASYS以来、ずっとKORGの楽器を使用し続けている。TRITONは使わなかったけどね。David BowieがスタジオでKORGのシンセサイザーを使っているのを見たのが最初で、それをきっかけに私も試してみることにした。それ以外、私はずっとKORGの大ファンなんだ。

KORGの楽器はどれも素晴らしいサウンドだけど、その中でも特に小さい楽器ほどより多くの楽しみが詰まっていると感じる。ARP ODYSSEYは使うのも楽しいし、そしてもちろん演奏するのにも素晴らしい。子供でもこれで音は作れるけど、本腰を入れてサウンド・メイキングをするとハードウェア・シンセの全盛期に連れ戻される。そしてこの2VCO仕様は4度や5度に設定されたサウンドには最高だ。

このARP ODYSSEYは、オリジナルから小さくなったおかげで、私の窮屈なコントロール・ルームにもぴったり置ける。それに、ほとんどのスタジオには大きいMIDIキーボードがある。普段スタジオでは、小さいシンセはいつも右側に置くようにしているが、でもこのARP ODYSSEYは、ステージではど真ん中に置くだろう。

I love it.
Pete Townshend